今年の夏は、浴衣着てみませんか?ー少しだけ非日常に触れる
浴衣は、着るだけで季節感や清涼感、そして自然とにじみ出る品の良さをまとえる装い。
鏡に映る自分にちょっと照れたり、通りすがりの人に声をかけられたり。
そんな日常の中の“非日常”が、浴衣にはあります。
「和装はハードルが高そう」と感じていた人ほど、一度着てみると「案外いいかも」と思えるはず。今年の夏、自分の気持ちをととのえる一着として、浴衣を選んでみませんか?

この記事のシリーズの予定
記事を書き始めたら書きたいことがたくさん出てきて超長文になりましたので、いくつかの記事に分けて書いていきますね。
- 浴衣を着るのって大変?
- 手持ちの浴衣がない方へ―レンタルor購入、どっちがいいの?
- 買う
- 王道の購入方法
- お手軽なセット商品
- 賢く安く楽しむ、リユースの活用
- 借りる
- 王道着物・浴衣レンタル店
- 写真スタジオ併設コスチュームレンタルスタジオ
- オンラインレンタル
- 人に借りる
- 買う
- 浴衣ってこんなに進化してた!「着られない問題」はこれで解決
- 着付けが簡単になる商品の紹介
- 着付けをクイックに学んで自分で着付け
- プロの着付けサービス活用
- 浴衣と洋服の2Way、浴衣&ワンピのハイブリッド型商品
- 着替え場所がない問題、こんな工夫で解決できる
- がんばって着たとして着崩れないか心配?!応急処置方法を知っておくと安心
- 浴衣を着る予定がなくても、予定を作っちゃえばいい

この1本目の記事では、2-1の買う、までをご紹介します!
この1本目の記事では、2-1の購入、までをご紹介します!
浴衣は準備が大変?実は、意外と手軽に始められます
「着付けが難しそう」
「一式そろえるのが大変」
「買っても1回しか着ないかも」
──そんな声をよく聞きます。
でも、最近は初心者向けセットやレンタルもありますし、セパレートタイプで洋服に変身できる浴衣など、気軽に楽しめる選択肢がいろいろ。
この記事では、そんな“ハードル”を下げるアイデアをまとめてみました。
レンタル vs 購入、あなたに合うのはどっち?
いま浴衣を持っていない場合、購入するか、レンタルするか、に大きく分かれます。どちらにも良さがありますので、見てみましょう!
また、母や姉のだったらあるけど・・・という方。あまり気に入っていないからと思っていたとしても、久々に出してみたら意外に今の私には似合うかも!という発見があったり、帯や小物の合わせ方で自分好みに雰囲気を変えられたりするので、今あるものをいま一度見直してみるのはどうでしょうか?
買う:お気に入りを何度も着たいなら
「気に入った浴衣を何度も着たい」「手持ちでアレンジを楽しみたい」人には購入するのがおすすめ!
一式そろえる場合の最低限アイテム
・浴衣本体
・帯
・浴衣用肌着(なければキャミor半袖肌着&レギンスorペチコートで代用可)
・腰ひも(2〜3本。ストッキングや、布の端切れを簡単に縫ったものでもOK)
・伊達締め(あると着たときの仕上がりがきれいに)
・下駄 or サンダル
・巾着 or バッグ
まずは、浴衣と帯について
「買う(購入)」の3パターン
王道の購入方法(仕立てる)
毎年着たいからいいものを買おう、というオトナな方!とっても大賛成です!
日頃のご褒美に、ちょっと奮発して夏を楽しむ1着を持っておくと、ちょっとだけかもですが淑女として自信がつきそうではないですか?
デパートや街の呉服屋さんや着物ショップなどで、生地を選び、採寸し、仕立てます。
浴衣はすでに仕立ててあり買ってすぐ着られる既製品が売ってあることも多いですね。身長155cm~160cm強くらいの平均的な身長の方は、ほとんど既製品で合うサイズが見つかると思います。S,M,Lなどのサイズ展開があることも多いですね。
ただ、身長は平均的でも腕の長さによって丈が合わないっていうことはよくあります。多くの人は気にしませんが、きれいに着たい、という方であれば自分サイズに仕立ててもらうのが一番。仕立てに数週間~2か月程度かかる場合が多いのと、価格も3万円~10万円など、最もハードルは高い購入方法ですね。
この王道購入方法の最大のメリット・おすすめポイントは、妥協なく自分のお気に入りの生地の浴衣・帯・サイズを合わせられるので、コーディネートを考えるのが楽しく、自分サイズで美しく着られるところです。
私が浴衣で好きなのは、愛知県名古屋市の名産の有松絞り昨年も着ました。


絞りというのは、くしゅくしゅの生地で、ぺたっと肌にまとわりつかず、見た目も着心地も涼やかです。
実店舗紹介
身近な呉服屋さん・着物ショップは、例えば福岡市だとこんなところがあります。
ℹ️福岡三越 8F 呉服・和装小物雑貨(https://www.iwataya-mitsukoshi.mistore.jp/mitsukoshi/shops/kimono/kimono.html)
ℹ️銀座いち利 アクロス福岡店(https://www.ichiri.ne.jp/shop/fukuoka/)
ℹ️カジュアル着物ショップ「わらびルリアン」 福岡三越店(https://www.instagram.com/wa.lavie.and.le.lien/?hl=ja)
ℹ️川端商店街の老舗呉服店「羽潟屋 弐平」(https://hakata.or.jp/shop_list/210/)
ℹ️ららぽーと福岡の呉服店「きものやまと」(https://mitsui-shopping-park.com/lalaport/fukuoka/shopguide/2098651.html)
お手軽なセット購入方法
イオンなどのショッピングモールや衣料品店、楽天市場などのネットショップなどで浴衣・帯・下駄のセット商品も5,000円~30,000円程度で売られています。費用を抑えつつも一通りちゃんと着たいな、という方には、とてもコスパの良い選択肢です。
▼今Amazonで「浴衣セット」と検索して出てきた例⬇️
▼楽天派さんはこちらから⬇️

ちなみに、「浴衣セット」と検索して出てくる中に「兵児帯(へこおび)」と書かれたものがありますが、文字通り兵児帯は本来は子供用のふわふわの帯です。最近は大人浴衣のコーディネートでも見らるようになりました!兵児帯はよりカジュアルな印象、上記のリンクの商品のようなしっかりした生地の帯(半幅帯、などと書いてあると思います)の方がより大人っぽくきっちりした印象になります。
ネットショップにもたーくさん商品があるので、ぜひ見てみてください。
賢く安く楽しむ、リユースの活用
「古着ってちょっと・・」って抵抗のある方、分かります。汚れていた梨生地が傷んでいたり、不潔で見た目も汚らしい感じになるのではないかしら・・・
私も以前はそう思っていました。しかし、リユースショップもピンキリで、シミが入っていて激安価格のものもあれば、新品同様のものもあります。そして、あくまで個人的感覚ですが、あまりに汚らしいものは売られていないので、絶っっ対に新品じゃないと嫌、というわけでなく、1回着るために買うのはもったいないなと思っている方は、ぜひ一度検討候補に入れてほしいです!
実店舗(リユースショップ)
私も着物に関してはリユースショップをよく覗きます。着物の世界に入ったばかりの頃は、生地から選んで自分サイズに仕立ててもらい何十万円が普通、という感覚に染まってしまっていましたが、リユースショップで、ほぼ誰も見つけられないようなちょっとしたシミが入ってて1,000円、とか、シミなどは全くないけど中古っていう理由だけで本来は何十万円もするような着物用コートが5,000円、など、大幅な価格ギャップに虜になり、よくリユース商品を購入するようになりました。
そもそも、新品で買ったとしても一度買ったら中古になりますし、他人が着た、とはいえ、きれいにクリーニングして商品となっているリユースショップも多くあるので、「新品買うのもったいないけど、自分のものを購入しておきたいな」という方はぜひ掘り出し物を見つけに行ってみてください!
リユースショップは、例えば福岡市ではこんなところがあります。
ℹ️福岡市のリサイクル着物ショップ「いちご堂」(https://www.instagram.com/ichigodo_kimono/)
ℹ️ブックオフスーパーバザール ミーナ天神店
ネットで購入
ネットでもリユース浴衣を購入することができます。
メルカリ、ラクマなどのフリマアプリでもいいですね!

サイズ選ぶときのポイント
サイズは身丈と裄(ゆき)の長さで選びます。
身丈(縦の長さ。身長が高いほど長く必要。)は、目安としては、身丈が自分の身長と同じくらいだと理想的です。ただ、浴衣は少し短めに着るもので、165cm以上の高身長さんは慎重に選ぶ必要があるかと思いますが、それほど高くないよ、という方は、極論、気にしなくてもなんとかなります!笑
裄(首の真ん中から手首のくるぶしまで)は、メジャーで自分の腕の長さを測ってみて、合いそうなものを選ぶとよいです。しかしこちらも、浴衣は少し短め(手首のくるぶしが見える程度)でもOKとされているし、多少長くても自分がちょっとじゃまなだけなので笑、腕長さん以外は身丈が大きく違わなければそれほど気にする必要はないかなと思います。
フリマアプリでは、正確にサイズを表記するのが避けられていることがあると思いますが(生地は伸び縮みしますからね)、出品者さんに問い合わせて「数センチ違っても文句は言わないので」と伝えた上で測って教えてもらうと安心かもしれません。
汚れの判断ポイント
汚れ(シミ・黄変など)は、胸元と、太もも~ひざあたり、お尻のあたりに大きめのシミがあるとやっぱり少し気になって目がいってしまいますが、袖は腕を動かすのであまり気にならないし、おなか~腰の部分は帯で隠れますので、気になりません。(太もも~ひざあたり、についても、常にバッグを両手で前で持ちお上品に隠す、という手もあります笑)
気になる方は、生地の色が濃いものや色柄が複雑でごまかしやすいものを選ぶとよいです(これは新品の場合でもおすすめします。花火大会の屋台のイカ焼きやかき氷、人込みで汚れる可能性は高いので)。
浴衣を着るのは夕方~夜のことが多いので多少のシミは全く目立ちませんし、新品は汚すのが心配だという方や、購入してみたいけどまずはお試しで、という慎重派の方にも、リユースの活用はおすすめです!
どうでしたでしょうか?
まだ全体の半分も紹介できていませんが、色々な手段があるんだな、もしかしたら自分に合った楽しく無理なく浴衣を着られる方法があるかも?!と感じていただけたでしょうか?
次の記事では、購入ではなく、借りる方法ーレンタルの様々な種類と、着付け方、着替え場所などのあるあるお困り事の解決方法を続けて書いていこうと思います。
せっかくこの日本という、四季という美しさと豊かさがある風情ある雅な国とその文化に縁があった私たちです。夏という季節を楽しむㇷプラスワンポイントとして、浴衣を着ようかな、という気持ちになってもらえたら幸いです!